【原神】真珠の歌とパイモンについて【考察】

今更?というかんじですが、最近また原神の考察動画見たら面白~~~となったので、自分の考えをまとめる意味で書きます。 既出の情報ばかりですが、よろしければ。
深く考察してる人は崩壊3rdとか実在の神話とかも絡めて考えてますが、自分はどっちも知らないので、基本的にゲーム内から得られる情報のみで考えます。

「真珠の歌」とは、みんなの味方「天空紀行」がリセットされたときに、ウェンティから語られるムービーのことです。初期のころから存在していることもあり、このムービーに登場する王位継承者第一位と第二位とは誰なのか?というのは昔から議論されてきました。


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初期のころは主人公の双子なのでないか?という話がありましたが、主人公がテイワットに来た経緯と、ムービー内の話がまったく異なるので、それは違うのではないかと私は考えています。

まず始めに「天空の王国」が登場しますが、これは現在のテイワット大陸からも見える天空の島「セレスティア」のことで間違いないでしょう。

最初に双子と天理の調停者が戦った場所、原神を起動するときのロード画面がセレスティアだとされていますが、いつかは行く事になるんでしょうね。(何年後になるかわかりませんが...)天理の調停者がいたことから、天理とセレスティアは同じ勢力だと考えていますが、どうなんですかな?

王位継承者第一位は王に命令され、「創世の真珠」を探すよう命じられます。

ここで出てくる王は最初、天理の調停者かとも考えましたが、見た目や、調停者という呼び名からあんまり王という感じがしないので、天理の王は別にいるのではないかと思います。

「創世の真珠」がなんなのかは、現段階ではまったくわかりません。「創世」という名前から、世界そのものを作れるほどの力を持った何かであると予想しますが...

その後、王位継承者第一位の者は騙されて自身の高貴さを忘れてしまい、自らを暗黒の国の王女だと思い込むようになったとされております。

ウェンティの口からは「騙されて」と語られていますが、それが本当なのかは何とも言えない気がします。考えを変えて原住民と共闘する道を選んだ、寝返って天理と敵対する道を選んだ、という可能性もあるかと思います。

この王位継承者第一位、暗黒の国の王女はパイモンなのではないかと私は予想しています。

根拠①:見た目
パイモンと真珠の歌に出てくる王位継承者第一位を見比べてみましょう。


......似てませんか?白い色の髪、髪の外への跳ね方、王冠を被っている点など、見れば見るほどそっくりです。

根拠②:パイモンと天理の関係性
これまた見た目の話ですが、そもそもパイモンは天理の関係者もしくは、元天理の関係者ではないかと考えております。

天理によって栄え、天理によって滅ぼされた国、シャールフィンドニール(現ドラゴンスパイン)の世界任務で、国の姫などが残した箱を入手できますが、このマーク、パイモンのお腹にあるマークと非常に類似しています。また、シャールフィンドニールを滅ぼした天理の寒天の釘や、ロード画面で見られるセレスティアの柱の装飾の形状が、パイモンの服の袖の形状と酷似しており、天理と少なからず関係があると考えられます。

ただ、箱の模様とパイモンの服を見比べると、パイモンの服の模様は逆さまになっています。これは真珠の歌で語られていたように、元々天理の関係者だったが、騙されて(裏切って)敵対する存在になったことを示唆しているのではないでしょうか?

根拠③:日月前事
日月前事とはver.2.4で追加されたマップ淵下宮の世界任務を進めることで読めるようになる、テイワットの歴史が記された禁書です。原神世界では沢山の書籍がありますが、中には事実と異なる記載があるものがあります。これは恐らく開発者のミスではなく、意図的にそうなっているものです。現実世界でも、間違っている歴史書が沢山あるのと同じです。(まぁ単純に設定忘れてるものも中にはあると思いますが…)
ただ、この日月前事は天理が抹消しようとしていた、淵上(アビスの詠唱者)が探していたことから事実が書かれているものだと考えます。

日月前事からいくつかの文章を抜粋して考察していきます。

【鳩が枝を運んだ年】
天上から永遠の王座が訪れた時、世界は生まれ変わった。真の王である原初のあの方は、旧世界の主である七名の恐怖の王と戦いを繰り広げた。その恐怖の王とは、龍のことである。原初のあの方は、自ら光る影を作った。その影の数は四つであった。

【葬火の年】
天上から第二の王座が訪れ、創造の始まりを彷彿させる大戦が起ころうとしていた。あの日、空が落ち、大地が割れた。我ら海淵の民の先祖と、彼らが代々住んできた土地は、ここに落ちた。そして、暗黒の年代が始まったのだ。

「永遠の王座」「第二の王座」という表現と、両者とも天上から現れていることから、永遠の王座=原初のあの方=王位継承者第一位、第二の王座=王位継承者第二位なのではないかと考えております。原初のあの方についてはさらに面白い記述があります。

【パネース、或いは原初のあの方】
原初のあの方、或いはパネース。翼を生やし、王冠を被り、卵から生まれ、雄と雌の判別がしがたい。だが、世界を創造するのならば、卵の殻を破らなければならない。パネース——原初のあの方——は卵の殻を使って、「宇宙」と「世界の縮図」を隔離した。

原初のあの方はパネースという名前とのことですが、「翼を生やし、王冠を被り」「雄と雌の判断がしがたい」という部分はパイモンの特徴とよく似ています。(パイモンの性別は女であると、どこかのイベントで言及されてた気がしますが)

以上3つの根拠から真珠の歌に出てくる王位継承者第一位はパイモンなのではないか、というのが自分なりの考察です。真珠の歌の最後でウェンティが「これは君の長い旅の紀行であり、君たちの真珠の歌である。」 と語られることから、王位継承者第一位と第二位は旅人兄妹のことでは?と思われていた方もいるのではないかとおもいますが、「君たち」が王位継承者第一位のパイモンとそれと行動を共にする旅人だと考えればしっくりくるのではないでしょうか?

王位継承者第二位が誰なのか?というのは現時点ではまったく予想が付いていません。最初は天理の調停者かと思いましたが、「旅に出た」といつ感じがあまりしないので違うかなーと。

というわけで、自分はパイモンが原初のあの方、パネースではないかと考えていますが、この前パイモンは「時の魔神ではないか?」という考察を見て面白いと思ったので紹介します。

そもそも、時の魔神とはなんぞや?という人もいると思います。時の魔神は、時の神、時の執政、時の千風、カイロス、トロタスイ、イスタロト、常世大神など、様々な呼び名がありますが、最近ゲーム内で見られるテキストに頻繁に出て来ており、ゲーム内で重要な位置にいる神です。雷電将軍の伝説任務第二幕で雷電影が雷電眞の意識空間に神櫻の種を植えて500年前の稲妻で発芽したシーンがありましたが、これは時の神の力であるとされております。また、モンドで現在信仰されている神は風神バルバドスのみですが、昔のモンドでは風の神と時の神が信仰されておりました。なぜ時の神への信仰がなくなってしまったのかは語られておりませんが、モンドにゆかりがある神でもあります。

根拠①
原神に登場する魔神はバルバドス、モラクス、バアルゼブル(=ベルゼブブ?)など、ソロモン72柱の悪魔の名前を冠しています。パイモンソロモン72柱の1体ですので、魔神であると思っていいでしょう。

根拠②
ゲーム内でメニューを開くと、操作キャラも敵も、時間が止まり静止します。メニュー開いてるうちに攻撃されたらたまったもんじゃないので、ゲームのシステムとしては当たり前のように感じます。ただ、パイモンだけは静止した時の中でフワフワと動いてるんですよね。また、このゲームにはメニューからゲーム内時間を進められる機能がありますが、時計がパイモンを彷彿とさせるデザインとなっています。miHoYoは本当に無駄なことをしない企業なので、これには意味がある、すなわちパイモンは時を操れる時間を持っていると考えても不思議ではありません。

根拠③
原神の旅の出発点、すなわち旅人がパイモンを釣り上げた海岸から海を渡っていくと、ある島にたどり着きます。そう、世界任務で訪れる時の神とゆかりがある無人島です。パイモンは何らかの理由で島から漂流し、旅人に釣り上げられたとも考えられます。
うーん、パイモンが時の神であるという説はまぁまぁありそうです…

原初のあの方は、自ら光る影を作った。その影の数は四つであった。

日月前事ではこのような記述がありますが、パイモンは原初のあの方本人ではなく、原初のあの方が最初に作った影(=魔神?)の一体という可能性もありそうです。文献によるみたいですが、ソロモン72柱の悪魔には、その中でも上位とされる4体の悪魔がいるそうですが、パイモンもそのうちの一体として数えられています。影の数と悪魔の数も一致しますね。もしそうだとすると、時の神に並ぶほどの神があと3体いることになりますが、何になるでしょうかね?光と闇と空間とかですかね…?

さて、真珠の歌のムービーであと気になるところは、王位継承者第一位が一体誰に騙されたのか?という点です。ムービーを見る限り、黒い蛇が騙しているように見えますが、この黒い蛇は何者でしょうか?これは2つの可能性があると思います。

①七龍王の1人
【鳩が枝を運んだ年】
天上から永遠の王座が訪れた時、世界は生まれ変わった。真の王である原初のあの方は、旧世界の主である七名の恐怖の王と戦いを繰り広げた。その恐怖の王とは、龍のことである。原初のあの方は、自ら光る影を作った。その影の数は四つであった。

日月前事の記録から、テイワットは元々天理ではなく、七名の龍王が支配していた国であることがわかっています。また淵下宮の大日御輿(ヘリオス)を建造した賢者・阿倍良久(アブラクサス)が語った言葉として、「常世国龍蛇伝」という書物に以下の記載があります。

「…天と地は元々卵のようなものであり、龍と蛇も一つであった。」

このことから、蛇の姿をしていた龍王がいたとしても不思議ではないとおもいます。

【枝を運んだ後の四十余年】
四十回の冬が火を埋葬し、四十回の夏が海を沸かした。七名の大王はすべて敗れ、七つの王国は天上にひれ伏した。そして、原初のあの方は天地の創造を始めた。「我ら」のために——もっとも惨めな人間の子供たちがこの地上に現れる。

日月前事では王位継承者第一位は七龍王を倒したとされていますが、龍王を従えて自分のものとした、もしくは和解して手を組んだ、という可能性もなくはないかなーと思っています。話はそれますが、七龍王はテイワットの七神のように、誰か一人がいなくなっても、次の龍王が現れるシステムのようで、完全にテイワットからいなくなったわけではありません。そのため、今後の原神の物語にも絡んでくる、というか既に絡んでいると思われます。恐らくまだ龍王として覚醒はしていないものの、将来的に龍王になると思われる存在がいくつかあります。

まず龍として真っ先に思い付くのは風の龍であり風神の眷属でもあるトワリンです。

原神世界においても龍という存在は特異なものですが、トワリンがどうやって生まれたのかは語られておりません。もしかしたらウェンティはトワリンが龍王になるのを防ぐために風神眷属の力を与えて自分の制御下においたのかもしれまそん。ウェンティは他の七神よりも深い事情を知ってそうな感じがあるんですよね…

次に岩の龍であり岩王帝君の友である若蛇龍王です。七龍王は純粋な元素の生命体とされておりますが、鐘離は若蛇龍王のことを古代の岩元素生物といっております。

確か鐘離の伝説任務第二幕で若蛇龍王の寿命は岩王帝君よりも長いって話があったとおもいますが、七神をも上回る寿命の持ち主とくれば、龍王の1名と考えてもおかしくはないでしょう。おもいっきり若蛇"龍王"って言ってますしね。(寿命に関しては記憶違いかもしれません)

さて、もう1名「水の龍王」とされる人物がすでに原神には登場しています。それは我らが珊瑚宮軍の軍師であり現人神の巫女である珊瑚宮心海です。

淵下宮のボスであるアビサルヴィシャップ・呑雷のテキストには以下のような記述があります。

アビサルヴィシャップ・呑雷
海淵で生きるヴィシャップ。環境に適応するため、雷元素の個体が現れた。古の七王が衰えた後、新たな七王が次々に誕生した。しかし、アビサルヴィシャップは進化の過程で、種としての純粋さを失ってしまった。もう、彼らの群れから水の龍は誕生しない。予言では、新たな水の龍は人の姿で降臨すると言われている…

また、淵下宮には地図から抹消されたアビサルヴィシャップの研究所があるのですが、その研究記録には、海祇の血をアビサルヴィシャップに移植する実験が行われていたことが記されています。

四世代後のヴィシャップは、その言語能力が十二歳の人間の子供に匹敵するものであると判明した。より厳密に言えば、ヴィシャップたちは元より自分たちの交流手段を有しており、これにおいては彼らが学習能力を発揮したに過ぎない。

最終的に実験は成功したと記録されていますが、恐らく実験の末に産み出されてのが珊瑚宮一族、現人神の巫女なのではないかと予想しています。

ちなみにこの実験は海祇大御神(魔神オロバシ)が直々に指示をしたものです。次の水の龍王は人の姿で生まれてくる、という予言はヴィシャップの研究員も知っていたので、当然オロバシも認識していたはずです。それなのに人の姿をしたヴィシャップを産み出したのは何でなんでしょうかね?あえて水の龍王を復活させて天理に対抗しようとしたのかもしれません。

また、珊瑚宮心海が水の龍王になりうる存在だということを裏付ける証拠がもう一つあります。それが彼女の命の星座です。彼女の命の星座の名前は「睡竜座」ですが、これはまだ力が眠っているものの、将来的に龍王として目覚めることを示唆していると見て間違いないでしょう。

話は滅茶苦茶それましたが、黒い蛇は龍王の1名である、という可能性があると思います。

②カーンルイア
最新のver.2.6の魔神任務で、黒い騎士のモンスターが元々はカーンルイアの「黒蛇騎士」という騎士であるとダインスレイヴの口から語られました。おもいっきり黒い蛇と関係がありそうな名前ですね…カーンルイアと天理が敵対しているという構図ともバッチリはまります。カーンルイアが七龍王の時代からあったかはわかりませんが、黒い蛇はカーンルイア、もしくはカーンルイアの前身となる存在であるという可能性は高いと思います。

以上、色々と話が散らかってしまいましたが、今回の考察を終わりたいと思います。

原神の世界観は知れば知るほど面白いので、皆さんも是非調べてみてくださいね。